日本において、米国のコンシェルジュ・ドクターに近い役割を果たすサービス

1. 日本の代表的な会員制医療クラブ

日本の富裕層や経営者が利用する代表的なサービスには、以下のようなものがあります。

サービス名主な特徴・拠点入会金・年会費の目安
グランドハイメディック倶楽部日本最大級。リゾートトラスト系。東大病院やミッドタウン等と提携。入会金:約300〜400万円
年会費:約50〜60万円
セントラルメディカルクラブ世田谷や宇都宮に拠点。がんの早期発見(ステージ0)に特化。入会金:約200〜300万円
年会費:約30〜50万円
三田メディカルクラブ国際医療福祉大学三田病院が運営。病院直結の安心感。入会金:約150万円
年会費:約50万円
西台クリニック(画像診断)PET検査の先駆け。がん検診に特化した会員制。コースにより異なる

2. 具体的なサービス内容(コンシェルジュ機能)

これらのクラブが提供する「ドクター・コンシェルジュ」的なサービス内容は、単なる人間ドック以上の価値を含んでいます。

① 「待ち時間ゼロ」の特別外来

一般の患者とは別の専用ラウンジや個室で診察を受けます。会計も後日精算や口座振替となっており、病院内での滞留時間を極限まで減らします。

② 24時間・365日の医療相談

医師や看護師のコンシェルジュが常駐し、夜間の急な体調不良や、海外旅行中の医療トラブルにも電話やメールで即座に対応します。

③ 専門医の「指名」と「紹介」

日本医療の最大の壁である「紹介状」や「予約」を、クラブのネットワークで解決します。

  • 例: 「〇〇病なら、XX大学の△△教授に診てもらえるよう手配してほしい」というリクエストに対し、クラブ側のドクターが橋渡しを行います。

④ 医療コンシェルジュによる伴走

看護師などの資格を持つコンシェルジュが、検査結果の解説から食事・運動指導までをパーソナルに行います。「主治医が常に自分の数値を把握している」状態を作ります。

3. 「顧問医(プライベートドクター)」という選択肢

医療クラブという「施設」ではなく、**「特定の医師」**と個人契約を結ぶケースです。

  • 完全オーダーメイド: クラブのような定型メニューではなく、契約者の持病やライフスタイルに合わせて「毎週自宅に往診に来る」「全ての通院に同席して専門医の説明を専門用語から通訳する」といったカスタマイズが可能です。
  • 経営者のリスク管理: 経営者が倒れることは企業にとっての大きなリスクであるため、法人として「顧問医契約」を結び、メンタルケアを含めたトータルサポートを受けるケースが増えています。

4. 費用対効果と選び方のポイント

これらのサービスを選ぶ際、多くの方は以下の3点を重視されています。

  1. 拠点(アクセス): 自宅や職場からすぐに行ける、または専用車での送迎があるか。
  2. 提携病院の質: 万が一の際、どの大学病院や特定機能病院に「優先枠」を持っているか。
  3. 医師との相性: 自分の健康哲学(例:できるだけ薬に頼りたくない、徹底的に最先端治療を受けたい等)を理解してくれるか。

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